「人(都会人)は、電車・バス無しで生きて行けるのか」を1年8カ月かけて検証した実験レポート
2020年4月.日本で緊急事態宣言(1回目)がまさに発出されようとしていた頃,電車やバス等の公共交通機関の利用は,ラッシュ時間帯にもかかわらずガラガラというかつてない状況になりました.そう,あの頃は誰しもが電車・バスの利用をはばかるようになっていたのです.その時筆者も,追い詰められるようにして電車・バスを避け,代わりに自転車で移動するという生活を始めました.
- 自転車のルール
- 電車とバス等の乗合交通機関は、一切不可
- 電動アシスト付き自転車はOK
- アシストを超える出力を持つ電動自転車はダメ
- もちろん原付バイク以上もダメ
- 自転車は、運転免許無しで乗れるものだけ
- ただし、家族・友人の自家用車による送迎はOK
- タクシーもOK
とはいうものの,未解明だった新型コロナウイルスの性質や感染対策がわかるにつれ,電車・バスの利用はある程度回復していきました.しかし,筆者は次第に
公共交通機関(電車やバス)での移動と,自転車移動はどっちが得なのか?この際だから徹底的に検証したい.
と思うようになりました.そうして半年くらい続けたあたりから,
これはもやは,夏ステージ(猛暑),梅雨ステージ(雨),冬ステージ(寒さや風)などを乗り越える競技だ!
ということで続けられるだけ続けてきた結果,再開される冬コミの季節でまで続きました.続けようと思えばまだ続けられる気もしますが,「このあたりで一旦実験(競技)結果をまとめよう」ということでこの本ができました.
本書の構成
次のようにして,実験(競技)の経緯の説明,被験者(選手=筆者)と実験エリア(コース)等のデータを提示し,実験(競技)結果の紹介,そして最後には電車・バスを使っていた場合にかかっていたはずの試算運賃と自転車生活のコスト(自転車本体&パーツ代,駐輪場代等)の比較結果を載せて,結局どっちが得なのかの考察をしています.
- 第0章 経緯
- 第1章 検証実験(競技)の概要
- 自転車生活のルール
- 被験者データ
- 環境データ
- 乗車自転車データ
- 期間
- 第2章 自転車生活の成績・記録
- 走ったコースについて
- 悪条件(雨と猛暑)
- 困り事・トラブル・事故・対策
- 身体的影響
- 第3章 自転車生活の一長一短
- 新型コロナウイルス感染予防
- 健康
- 事故回避
- 事故の補償
- 時間の正確さ
- 速達性
- 「いつでも・どこでも」性能
- 悪天候の日の便利さ
- 荷物の運搬
- 所有するメリット・しないメリット
- まとめ
- 第4章 自転車生活、高いか安いか
- 自転車生活における経費総額
- 自転車経費の月別の推移
- GORE-TEXレインコートの後悔
- おわりに
電車・バスと自転車は,結局どっちが得なのか?金銭面,時間面,安全面など様々な比較要素がありますし,住んでる地域や勤務先,年齢などの要因にもよるでしょうが,検討している方は是非ご一読ください.
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